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天照大神の絵 その二
 昭雄ちゃんはまず、天照大神の顔の輪郭を画用紙にクレヨンで描きました。

「これじゃ駄目だ。あごの線が優し過ぎる。優しさの中に凛とした強さを感じさせるようでなければいけない」
 もう一枚描きました。
「また失敗だ。今度はきつくなり過ぎた」
 にわか画伯、昭雄ちゃんは、小学校の教材のクレヨンを握りしめたまま、生みの苦しみに身もだえしました。
 二十枚目でようやく納得のいく線が引けて、昭雄ちゃんは満足して眠りにつきました。

 あくる朝、目覚まし時計の音で目を覚ました昭雄ちゃんは、机の上の絵を見て驚きました。絵が完成しているのです。

「うーん。見事なタッチだ。天照大神の神々しさ、優しさ、凛とした強さが、あますところなく描きつくされている」
 両親かおばあさんが完成させてくれたのだと思いましたが、すぐそうでないことに気づきました。両親もおばあさんも絵が下手くそだからです。

 昭雄ちゃんは絵を手にとって、じっくり見入りました。すみっこに小さく「あまてらすおおみかみ」とサインがしてあるのに気がつきました。
「天照大神が描いてくれたんだ」
 天照大神がひらがなでサインしたのは正解でした。もし漢字でサインをしていたら、「てんてるだいじんって誰だ?」ということになっていたにちがいありません。

 絵を机に置くと、昭雄ちゃんは手を合わせて、
「天照大神様、ありがとうございます。一生の宝物にします」とお礼を述べました。
 そうしてそれから、
「でも、天照大神様、私は自分の力だけで天照大神様を描いてみたいのです。学校から帰って来たら、また描き始めますが、今度は手を貸さないでください。私は画家としては三流以下ですが、自分の力だけで天照大神様を描きたいのです。ただ見守るだけにしてください。私はそれで充分です」

         「神仏を尊び、神仏を頼まず」

 宮本武蔵の言葉です。小学生でありながら、昭雄ちゃんはそんな境地に達していたのです。

 昭雄ちゃんは波動レベルを調べるため、台所に水を汲みに行きました。
「昭雄。水なんか飲まずに牛乳を飲みなさい」とお母さんが言いました。
「飲むんじゃない。波動を調べるのに使うんだ」
「波動?」お母さんは心配そうな表情になりました。「まさかお前、いんちき宗教にはまっているんじゃないだろうね?」
 昭雄ちゃんは厳しい顔をして、
「お母さん。波動は宗教じゃない。僕は一科学者として波動に接している。勘違いしないで」


            つづく・・・。


 
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